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初めての錫器
こちらのページでは、錫器を初めて手に取る皆様へ錫の特長や普段の取り扱いに関するご注意点等をご紹介します。
金属からなる器は日常使いしづらいのではないかという心配の声も時折耳にしますが、薩摩錫器はいくつかの注意点さえ知っていれば、特別な日はもちろん、日常にも馴染む、比較的扱いやすい器であるといえます。
薩摩錫器の上品な輝きはあなたの暮らしを豊かに彩ってくれることでしょう。
錫器の特徴
錫器は割れない・錆びない
錫は金属の中で、比較的やわらかいという特性があるため、割れないという特長を持っています。
さらに、錫は非常に特殊な素材で、空気中でも水中でも錆びません。そのため、有害な物質が水中に溶け出して人体に悪影響が及ぶこともないのです。錫器で飲み物・食べ物を楽しむ際にも安心してお使いいただけます。
錫の茶筒・茶壺は密閉性が高い
錫製の茶筒や茶壷は密閉性が高く、茶葉などの保存には最適とされています。
薩摩の偉人、大久保利通公愛用の錫の茶壷が発見された際も、中に入っていた100年前の茶葉の味や香りがいささかも損なわれていなかったと言い伝えられています。
錫器に入れた水は腐りにくい
錫は表面の分子が粗く、他の物質を吸着しやすい性質を持っています。この性質により、不純物を吸収し、その結果水が浄化されます。また、昔から錫器に入れた水は腐りにくく、錫の花瓶等に入れた花は長持ちすると言われているようです。
錫器に入れたお酒がまろやかになる
錫はイオン効果・抗菌効果が高く、そのことがお酒に含まれるタンパク質や有機物と相互作用を起こすことでお酒がまろやかになると言われ、現在も焼酎工場で蒸留器の管に使われています。
錫器の取り扱い注意点
衝撃注意
錫はやわらかい金属です。強い衝撃を与えるとへこむ場合がございます。
ヤケド注意
錫は熱伝導率が高い金属です。熱いものを入れると錫器も非常に熱くなります。
冷凍庫NG
錫は冷凍庫で保管すると金属が変質し、壊れる可能性があります。
食器洗い機NG
食器洗い機の温度変化・圧力によって金属が変質し、壊れてしまいます。
電子レンジNG
電子レンジのマイクロ波によって金属が変質し、壊れてしまいます。
直火NG
変色・変形、ヤケドの原因になりますので、絶対に直火にかけないでください。
錫のお手入れ方法
錫は「割れない・錆びない」比較的扱いやすい金属であるといえますが、より長く美しくお使いいただくための普段のお手入れ方法をご紹介いたします。
普段は他の食器類と同じく、食器洗い用洗剤と柔らかいスポンジで洗っていただけます。
光沢が鈍ったときには、半練りの歯磨き粉を水でとき、柔らかい布・スポンジでふいてください。
歯磨き粉でも汚れが取れない時には、重曹を水でといて洗ってください。